バーニー’s diary

おもにマンガやアニメや映画について書きます。ときどき刺しゅうと編み物のことも。

DVD『ヘレディタリー 継承』 ネタバレ感想

2018年 アメリ

◆あらすじ
おばあちゃんの死から不幸がはじまり家庭崩壊します

◆登場人物
主人公? アニー ミニチュア模型作家 夢遊病 精神疾患あり
息子 ピーター 高校生
娘 チャーリー 13才
夫 スティー

(はじめからネタバレします)
久々に衝撃の映画を見たって感じです。
怖すぎる。
チャーリーの顔が怖いし死んでる鳩の首ハサミで切るのも怖いです。感情の起伏がなさすぎです。
ピーターが事故で妹を死なせたところ突然すぎてショッキングでした。警察も呼ばずそのまま帰宅してベッドに入ったのも、えっ、てなりました。ショックで茫然自失だったのは分かるんですけど。
そのあとに事故現場の道路脇に転がったアリまみれの首が映ったのもショッキングでした。
この後ピーターが事故のことを説明するシーンは一切ないんですけど、一体なんて言ったのか...

これ以降家族はふつうに生活しようとしていますがピーターはアレルギー症状が出たり怖い夢を見たり精神が不安定になり、アニーはチャーリーの事故をミニチュア模型で再現したりでこっちも病んできて夕食のシーンで爆発します。より家族の間にできた溝が深くなりました。

交霊術をやるところスティーブはやめさせようとしてピーターはやると言ったとき、いい子やなあと思いました。アニーとぎくしゃくしてたのに優しい。
ホラー映画で死者と交信しようとすると、だいたい目当ての人と違う邪悪な何かを呼んでしまいがちですよね。
その後交霊がよくないと分かったアニーはなんとか対処しようと方法をさがすなか交霊をすすめてきたおばさんと自分の母とのつながりに気がつきます。
母の遺品を調べて母がピーターの体に悪魔の王を召喚させようとしていたこと、交霊術も信者に仕組まれていたことを知ります。アニー母は悪魔崇拝集団のリーダーでした。

アニーはスティーブに真相を必死で説明しますが彼はアニーを病気だと思い墓暴きもアニーの仕業と考えて全く聞いてくれません。
カウンセリングに行ってたのも映画に行くと言っていたようでその時の行動も疑われて完全に病気だと思われます。ちゃんとカウンセリングに行くって言ってたらよかったのに…
アルバムも見せてるのに全然信じてくれなくてもどかしいです。

最後の視点はピーターになります。ピーターの背後の天井に貼りつくアニーめっちゃ怖いです。ぼやけてるのが余計に怖い。スティーブが死んだときにアニーは何かに憑依されてしまいました。
階下の暖炉の前でスティーブの黒焦げ遺体を発見したとき、ここでも天井隅にアニーが貼りついてます。怖すぎる。そして突然見知らぬおっさんが笑顔で裸で立っていてウワッ!てなります。
なぜ裸なのか霊なのか人間なのか分からず、えっと思ってる次の瞬間アニーが現れてピーターに猛ダッシュしてきます。間一髪屋根裏に逃げるピーター。めちゃくちゃ怖かったです。
そして衝撃の首ギコギコシーン、笑顔で立つ裸のおっさんおばさん、パニックで窓を突き破って飛び降りるピーター。漂ってきた光がピーターのなかに入り、ピーターは信者たちに王として迎えられるのでした。

アニーの表情が怖さを倍増させてました。
もともと目がギョロっとしてて爬虫類系の顔なんですけど、ムンクの叫びみたいな顔をしたり無気力な顔をしたり。スティーブが燃えたあと何かに憑依された瞬間叫びの表情から急に無表情になったところ怖かったです。この女優さんすごいなと思いました。
アニー母はチャーリーに悪魔を入れていたので、ピーターに移すためにチャーリーを殺したということでしょうか。事故の前、パーティに行く途中電柱にアニー母のペンダントの紋様が描かれていました。
序盤に部屋でドラッグをやるピーターを外から誰かが見ていますがあれは信者でしょうか。
見直してみて色々分からないところが出てきました。
アニー母は自分の夫を餓死させたのでしょうか。はじめは自分の息子に悪魔を入れようとしたのですよね。自殺して失敗に終わったのでピーターになったんですね。
アニー母のピーターへの干渉がひどいので近づかせないようにしてて、チャーリーの時は反対に構うのを許したと言っていたので、このとき何かしてたんでしょうね。
こわいおばあちゃんです。すべてはこの人の計画通りなんですね。